ヒオドシチョウ 五老ヶ岳での「ささやき」

五老ヶ岳で満開の桜をバックに舞うヒオドシチョウです(写真1)。
越冬から目覚めたヒオドシチョウは、毎年、五老ヶ岳公園遊歩道の高所に現れ、なわばり行動をおこないます。

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写真1.ヒオドシチョウ飛翔 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.4

晴天の4月4日、今シーズン初めて五老ヶ岳に登りました。遊歩道の途中にある小高い丘を目指すと、1頭のヒオドシチョウが出迎えてくれました(写真2)。
侵入者に対する威嚇、または、歓迎?

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写真2.ヒオドシチョウ飛翔 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.4

ヒオドシチョウは、道路脇の番長の席にとまりました(写真3)。
何か少し元気が・・?

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写真3.ヒオドシチョウ 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.4

丘を越えると、工事現場の足場などで見かける単管で作られたトンネルができていました。立て看板を見ると藤棚だそうです。
100m近くありそうな藤棚を抜けると、広場で1頭のヒオドシチョウがなわばりを張っており、クマバチを相手にバトルをおこなっていました。
両者とも、藤棚には近づきませんでした。

近くのベンチで休んでいると、争い終えたヒオドシチョウが、GENの肩にとまりました(写真4)。
指に蝶をとめる方がいますが、GENにとまってくれたのはこの蝶が初めてです。「何かささやいた?」

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写真4.ヒオドシチョウ 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.4

その後、ヒオドシチョウはベンチの端にとまって、翅を広げ何か言っていました(写真5)。
そうか、あの藤棚のこと?「あの工事いつまで続くの?」・・GENには答えることができませんでした。

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写真5.ヒオドシチョウ 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.4

GENの気持ちを察したヒオドシチョウは、満開の桜をバックに舞ってくれました(写真6)。
トップの写真1も同じ時に写しました。

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写真6.ヒオドシチョウ飛翔 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.4

少し落ち込んだ気分でトンネルを抜けると、ヒルトップで最初のヒオドシチョウが「あまり気にしないで、何とかやってみるから」・・と言っていたかどうか?
蝶世界の長老・ヒオドシチョウの奮闘を祈りました。

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写真7.ヒオドシチョウ 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.4

その後、4月6,8,16日と3回探索しましたが、気温の変動もあり、少数のテングチョウとアカタテハを見ただけでした。
藤棚の写真を写しました(写真8)。

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写真8.藤棚 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.8

藤棚については、事前に舞鶴の方から「違和感?」との感想もお聞きしていました。「景観を・・」が目的のようです。GENとしては遊歩道脇の桜やツツジの花回廊とのバランス?舞鶴湾展望などで?ですが、いろいろな見方があると思います。
撮影を通してみた蝶との関係は、ヒオドシチョウはじめ、ギフチョウ、アゲハ、キアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンキアゲハ、アオバセセリ、ツマグロヒョウモンなど多くの季節の蝶が、この遊歩道で吸蜜したりなわばりを争ったりして、自然の素晴らしさを見せていただきました。
構築物で環境が分断され、減少や絶滅した種もあるそうです。
ヒオドシチョウの「ささやき」に少し答えたいと蛇足を追加させていただきました。

新型コロナなどで穏やかでないご時世、静かな舞鶴湾口の風景が心を慰めてくれました。

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写真9.舞鶴湾口展望 舞鶴市、五老ヶ岳 2020.4.8

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